相手を慮る会話
「自分が分かっていることの10分の1すら(それ以上?)、相手はそのことを分かってはいない」ということを、よくよく心得ていなければいけません。
それは、敢えて言うまでもない至極当然のことではあるのですが、それでも人間は、不思議なくらい、そのことを忘れてしまうものです。
例えば、「私って、〇〇じゃないですか~」みたいな会話は、かなり関係性が深い相手であったとしても、決して良い感じはしません。
そもそも若者言葉的だというのもマイナスではあるのですが、それよりも何よりも「自分本位」「自己中」「独りよがり」といったニュアンスが強すぎてNGです。(「知らんわ!」とツッコミたくなります。笑)
要は、言っている本人だけが分かっていても、聞いている相手がその10分の1も分かっていないのだとしたら、先生と生徒の関係でもない限り、良い感じはしないものです。
ましてや、お見合いや、交際初期の頃のデートで、そういった会話が出てくるようであれば、まず、その二人が上手くいくことはないと思います。
婚活で、「ああ、この人って、なんだか良い人だな~」と思う瞬間は、「相手が自分のことを慮ってくれている」と感じた時です。
ですので、常に「相手は分かっていない」ということを“好意的”に受け止めて、“大事なこと”は、普段よりも10倍は、しっかりと話すように、心がけなければいけません。(くどくならない程度に)
整理しておきますと…
①「私が分かっていることは相手も同じように分かっている」なんて思い込みは、間違っても持ってはいけません。
②「相手は分かっていないもの」と、あくまでも好意的に受け止め、常に相手に分かってもらうための努力を続けなければいけません。
③「相手にも分かってもらいたい!」という、献身的であり、ともすれば独善的でもある思いが、自分を「自分本位」にも、「自己中」にも、「独りよがり」にもさせることなく“相手を慮る会話”を成立させ、それが「愛」を結実させることになるはずです。