婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

2021年「出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」より ~written by H. Yamaryo Vol.19

 

先週、国立社会保障・人口問題研究所が発表した2021年の「出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」によると、「一生結婚するつもりはない」と答えた男性は17.3%、女性は14.6%で共に過去最低だったとのこと。

 

結婚相談所の人間としては、非常に衝撃的な内容でしたが、ある意味、理解できる結果でもありました。

 

 

日本は戦後、著しい発展を遂げ、まさに右型上がりの経済成長を約30年前のバブル崩壊まで続けてきました。

 

私自身が、その時代を社会人として体験したわけではありませんが、親や世間から伝わってくる空気感から、「将来への不安なんて無い世の中」ということだけは信じて疑うことはありませんでした。

 

 

ですが、そんな時代でも、逆にそんな時代だったからこそ、「自分がやりたいことを、もっとやりたいから、だから結婚はしない」という人たちも存在しました。

 

また、たとえ結婚したとしても、共働きで、子供は持たない「DINKs」という言葉が言われるようになったのも、まさにバブルの頃の1980年代のことです。

 

そういった、ある意味ポジティブな思考で「結婚しないという選択」をすることは、人生の多様性といった意味でも歓迎されるべきことだったのだと思います。

 

 

ですが、今回のこの調査の「結婚しない理由」の主なものには、「将来が不安だから」(=経済的理由)といったことが挙げられています。

 

 

私が結婚した1996年は、バブルも完全に弾け終わって「これからは大変な時代で、終身雇用制も崩壊していくだろうし、給料も増えてはいかないだろう…」と言われる状況に既に突入してはいたのですが、それでも「結婚だけは別」でした。

 

もちろん、実際に、将来への不安を感じなかったわけではありませんが、それでも「結婚に希望を持つこと」が出来ました。

 

 

そんなことを思い返してみると、今「将来が不安だから」というのが結婚しない理由の主流になっているとういうのは、なんとも言えない気持ちになります。

 

私に何かできたわけではないかもしれませんが、今これからの人たちに対しては、なんだか申し訳ないような気持ちにもなります。

 

 

日本全体の経済が良くなって、給料が上がって、誰もが将来に不安を感じることが無い世の中になることが、それを解消する最大の方法であることは間違いありませんが、それが、そう簡単ではないことも分かっているからこそ「結婚しない」と考えてしまうのだとは思いますが…

 

それでも、「結婚だけは別」と考えられる道はないか?と、切に思います。

 

 

決して結婚相談所の人間だから言うわけではありませんが…

 

今、自分自身が生きられるなら、本当は、二人でも生きられるはずなんです。

経済的な観点で言えば間違いなくそうです。

 

でも、子供ことや、将来のことや、なんだか、今はまだ具体的にはイメージできない、あれやこれやを考えたら、確かに不安になるのだと思います。

 

 

でも、不安があっても、必ず「希望」も、結婚にはあります。

 

どれだけ不安でも、先が見えなくても、

 

それでも、人が、人生に希望を持てるものの「何か」が、結婚であって欲しいと、心から思います。

 

 

←前回、「成婚率」というものを客観的に考えてみる ~written by H. Yamaryo Vol.18 は、こちら