婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

生涯未婚 ~written by H. Yamaryo Vol.15

 

昨日、yahooのリアルタイム検索キーワードに「生涯未婚」がランキングされていました。

 

読売新聞オンラインの『日本人の結婚への関心、以前高いが…男性25%・女性16%が「生涯未婚」』という記事が元になっているようでした。

 

 

「生涯未婚」記事の要約

 

結婚に直接関わる仕事をしている結婚相談所の人間としては「生涯未婚(率)」というワードはとても気になるものです。

 

もちろん「結婚相談所ビジネスの需要動向を推し量る指標」ということもあるのですが、リアルな今の「結婚に対しての意識を把握する指標」として、結婚相談所を運営していくにあたっては切っても切れないものだと思っています。

 

 

その読売新聞オンラインの記事を要約すると、

 

・2021年の婚姻件数が戦後最小を更新し「結婚離れ」が進んでいる

・減少の理由としては「日本人の結婚に対しての価値観の変化」

 

→具体的には、

 

  • 仕事でのキャリアアップなど結婚よりも「自分の時間を大事にしたい」という価値観が広まったこと。

 

  • かつては地域や職場の世話好きの人が縁談を持ってきたが、今は「婚活」の言葉に象徴されるように「(能動的に)自分から、結婚の機会をみつけなければいけない」といった意識の変化。

 

 

・ただしOECD加盟7か国の意識調査では、「結婚したほうがよい」とした割合は日本は50.9%でアメリカの52.7%に次いで2位。

・逆に「結婚しない方がよい」は、日本は35.4%で7か国中最も低かった。

 

 

また、この記事に対するツイッターのコメントでは「経済的な理由」(=給料が増えていないのに結婚でどころではない)も多く散見されました。ですので、この理由も、実際のところ③番目の要因になっているのかと思います。

 

 

それぞれの理由を考察する

 

①の「自分の時間を大事にしたい」という変化は、ある意味、正しい姿になったのだとも思います。

 

大局的に「人生」といったものを考えると、「結婚」は、その過程での1つのアイテムにしか過ぎず、「どっちを取る?」といった選択に迫られた時には、それが必ずしも、今までのように「結婚」が優先といった価値観にはならないんだと思います。

(どっちも選択できるのがベストですが…。)

 

 

②の「自分から、結婚の機会を見つけなければならない」ことによって、結婚件数が減少しているのは、結婚相談所の人間からしたら寂しい気もします。もったいないと感じます。

 

「自分から動かなければいけないぐらいなら、結婚なんてしないほうがいい」と心から、そう思えているのであれば、それも仕方がないことなのかもしれませんが、「本当は結婚したいけど、動き方が分からない…」というのであれば、ほんのちょっとだけ勇気を出して、行動に移すべきです。昔まわりにいた、世話好きの人に代わって、今の婚活サービス、結婚相談所があります。

 

後付けした③ですが、たぶんこれが、今の世の中で、最も悩ましく、難しい、結婚離れを生んでいる要因(問題)なのかと。

 

この30年間で日本の実質賃金が上がっていないこと、実際に働いていて収入が増えていると、体感できないことが「結婚」というものを否が応でも遠ざけているのだと思います。

 

「結婚」は間違いなく「経済的な負担」が、新たに発生するものです。

 

その負担を担えるだけの、今の経済力も、将来への希望も持てないのであれば、敢えて結婚を選ぶことはないのだと思います。

選べないのだと思います。

 

 

「事実婚」という考え方の「良いとこ取り」

 

「国、政治がなんとかしろ!」と声を大にして言いたいところでもありますが、それを言ったところで、今すぐには何ともなりそうにないので…(グッとこらえて)

 

ただの、一結婚相談所の人間に過ぎませんが、個人的に、この問題に対しての解決策(方向性)を一つ述べさせていただきますと…

 

もっと欧米的な「事実婚」の部分の「良いとこ取り」をしてみてもいいのでないか?と思います。

 

(あくまでも、「本当は結婚したい!」というかた向けではありますが…)

 

最近増えてきたとはいえ、日本ではまだ色々と難しいところもある「事実婚」ですが、実際に籍を入れるにしろ、入れないにしろ、どちらかが「責任を一人で背負う必要は無い」のだと思います。

 

まだまだ不十分ですが、この日本も男女平等の社会に近づきつつあることは間違いないと思いますので、昔のように「男性が家計を支えなければ!」なんて気負う必要は全くないと思います。

 

 

「夫婦2人で」と考える

 

もちろん、どちらか一人の稼ぎでも「十分暮らしていける」というのが理想です。

 

ですが、それが、そう出来ないのであれば「二人で稼げばいい」と思いますし、仮に経済的な問題は無かったとしても、「二人で稼げばいい」んだと思います。

 

家計を支えるために、共働きをする危うさを感じるのも事実ではありますが、かつて夫だけの稼ぎで十分暮らしていけた時代(妻は専業主婦)であっても、もし夫に何かあれば、収入は0になったわけですから「リスク」といった意味では同じなのだと思います。(むしろ、共働きのほうが、どちらかの収入が残るだけ良いとも言えるかもしれません)

 

具体的に計算、検証をしてみる

 

決して、楽観的に、無責任に、「大丈夫だよ!」「そんなに深く考えなくていいよ!」と言っているわけではありませんが…

 

それでも、結婚という「不確かなもの」に、最初から極度に悲観的になる必要も、過度に責任を感じる必要もないような気もします。

 

もし、経済的な不安から結婚を諦めているなら、ざっくりでなく、なんとなくではなく、一度詳細に「結婚したらいくらかかるか?」「それを担うためには、どんな働き方が必要になってくるか?」を検証してみたらどうでしょうか?

 

それこそ、楽観的なことは言えませんが…

 

でも意外と「不安が解消される」「先が見えてくる」こともあると思います。

 

 

もちろん、結婚したい人が「何の不安もなく結婚できる社会になること」が、1番なのですが…。

 

 

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