婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

「成婚率」というものを客観的に考えてみる ~written by H. Yamaryo Vol.18

 

結婚相談所の指標の一つに「成婚率」というのがあります。

 

ただ…

 

「成婚率が高い」=「良い結婚相談所」だとは単純には言えないと思います。

 

なぜなら、すべての結婚相談所が、その指標を公開しているわけではありませんし、「同じ定義」で算出されているとも限りませんので、あくまでも、その相談所を推し量る「イメージ的な目安」に過ぎないと考えます。

 

因みに、イー・マリッジも「成婚率」をホームページ上に公開しています。

(少し古いデータで恐縮です)

 

男性の成婚率:63%

定義: 2018年1月から12月までの成婚退会者数÷全退会者数

 

海外駐在員の成婚率:72%

定義: 2018年7月から2019年6までの成婚退会者数÷全退会者数

 

 

自らも公開しているにも関わらず、「イメージ的な目安」と言ってしまうのは、なんだか無責任なのですが…

 

ですが、結婚相談所で活動する目的は「結婚するため」であって、しかもお金を頂いているわけですから、本来であれば、成婚率は「100%」でなければいけないはずです。

 

1%でもそこから漏れる人がいる限り、「そこそこ成婚率が高いから、良い結婚相談所」という評価は正確ではないような気がしますし、もちろん「ウチの相談所は成婚率が〇〇%で高いです!」と自画自賛することもズレていると思います。

 

ですので「成婚率」は、あくまでも、その相談所の「イメージ的な目安」の域を超えることはないと考えます。

 

 

もう少し「成婚率」について具体的にお話ししますと。

 

成婚率が高い結婚相談所は、その相談所のカウンセラーのサポート力や、指導力が優れているからという理由がすべて、とは言えないと思っています。

 

それより「会員様の資質」といった理由の方が大きいと考えます。

 

「資質」というのは、その会員様の「条件が良いかどうか?」といったことではなく「結婚に対しての意欲が高いかどうか?」ということです。

 

 

例えば、上記しました、イー・マリッジの成婚率ですが、男性(全体)の成婚率より、海外駐在員の成婚率が高くなっています。

 

それは、海外駐在員の方のほうが、海外手当が付いて年収が高いとか、海外に住んでいるから人気があるとか、そういった理由ではありません。

 

 

相対的に「結婚に対しての意欲が高い」からです。

 

 

そもそも、海外駐在員の方は、ある程度、日本人が多く住んでいる地域(国)であったとしても、日本に住んでいる人に比べれば、圧倒的に「出会いの確率」は低いのが実情です。

 

そして仕事は日本の時と比べて、プレッシャーを感じることも多いでしょうし、生活自体もノーストレスということもありません。

 

そんな環境の中であっても、「なんとしてでも、結婚したい!」という思いに至り、わざわざ日本の結婚相談所に入会して活動されるのですから、その「意欲」は、なみなみならぬものがあります。

 

その「意欲の高さ」が「成婚率の高さ」に繋がっているのだと思います。

 

 

ですので、もし敢えて「成婚率」を、その結婚相談所の良し悪しを図る指標とするのであれば、私たち結婚相談所としては、「どうすれば、その意欲をもっと高めることができるのか?」「その意欲を継続させることができるのか?」

 

そのことを常に考えてサポートさせて頂く必要があると思いますし、結果として、100%とはいかないまでも、それが「成婚率の高さ」に繋がっていくのだと思います。

 

 

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