婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

結婚相談所は「結婚できない人」が来るところではない

 

「〇〇相談所」という、なんだか重くて、ちょっと役所っぽい?響きが、いまだ世間に誤解を与えているような気がします。

 

「結婚相談所」というネーミングの話です。

 

日本たばこ産業から「JT」とか

千趣会から「ベルメゾン」とか

日本住宅公団から「UR」とか

 

そんな感じで、ちょっとおしゃれっぽい名称に変えれば、もう少し世間の見方も変わるのになあ~、なんて思ったりするのですが…

 

たぶん、「これは!」という、ぴったりくるものが無いのでしょうし、一企業ではなく、個人商店の集合体なので、そんな簡単に変えることはできないのかと。

 

なので、今日は敢えて、今一度、「現代の結婚相談所」について、お話ししたいと思います。

 

まず何としても言いたいのは…

 

今の結婚相談所は「結婚できない人」が来るところではありません。

 

今から50年前の、生涯未婚率が2~3%だった時代(統計学的には、ほぼ100%の人が50歳までに必ず1度は結婚していた時代)に、それでも結婚相談所に来るという人は、ある意味、「結婚できない人」とも言えたのかもしれません。

(実際には、釣り合いに拘った、いわゆるセレブな家柄の人も多かったそうです)

 

 

ですが、今は、生涯未婚率が、男性で25.7%、女性で16.4%の時代です。

 

そもそも「結婚できない時代」です。(正確には「結婚を選択しない時代」かと。)

 

その理由は、社会環境の変化、価値観の変化、優先順位の変化が大きいのだと思いますが、もう一つの大きな理由としては…

 

昔みたいに、親戚のおじさんおばさん、近所のおじさんおばさんが、縁談の話を持ってきてくれることが無くなったことがあると思います。

 

1970年ごろまでは、日本で結婚する人の半分はお見合い結婚でした。

 

当時から、結婚相談所という形態が確率されていたかどうかは分かりませんが、少なくとも、そういったおじさんおばさんが、現代の結婚相談所の役割を担っていたのは間違いありません。

 

その後は、社会に自由恋愛の空気感か高まり「恋愛結婚」がメジャーになってきましたが、それでもシェア50%を握っていた、おじさんおばさんを介して行なわれた「お見合い結婚」がバッサリ無くなったのは、「出会いの機会」を極端に減らす結果になったはずです。

 

 

要は、昔であれば「素敵な方ですよ~」「素晴らしい条件の方ですよ~」「将来有望な方ですよ~」と、そのおじさんおばさんに太鼓判を押されていたような人たちでさえ、今は、出会いの機会を失っているということです。

 

そして、そういった人たちが、今は、結婚相談所を利用されているということです。

 

(大変、話が長くなりまして申し訳ありません。少し、力が入ってしまいました。。。笑)

 

 

なので…

 

現在の結婚相談所は、結婚できない人が来るところではありません。

 

本来であれば、間違いなく、何の苦労もなく、結婚できていた人たちが来るところです。

 

単に、周りに縁談を持ってきてくれるような「おじさんおばさんがいなかった」というだけのことです。