「40歳から子どもを持つ」ということ
子どもが欲しい
子どもを持つ、持たないは、それぞれの夫婦の考えによるものですが、
「結婚したら、子どもが欲しい」と純粋にそう思うのは、とても自然なことです。
結婚相談所にも、結婚したら子どもが欲しいと思っていらっしゃる方はとても多いです。
ただ、女性の方は、ある程度の年齢になると、ご自身の子を授かるということが、なかなか難しくなってきます。
ですが、男性の方は、女性の方に比べ、医学的にも、高い年齢までご自身の子を授かることが可能です。
40歳で子供を授かれたら…
結婚相談所で活動されている40代、50代の男性も、結婚後「子どもが欲しい」との意思を示されている方はとても多いです。
本当に、それは自然なことです。
ですが一つだけ、結婚相談所のカウンセラーとして現実的なことを申し上げますと、
仮に、40歳の男性がお相手を見つけて、結婚し、翌年には子どもを授かったとしても、その子が20歳になったときは、お父さんは60歳を過ぎています。
子どもが、大学までいって、社会人になった時には65歳近くになっています。
今は、定年が延長され、65歳ぐらいまでは働ける会社が多くなってきています。これからはもっと、歳をとっても働ける社会になっていくようです。
でも、実際に40歳の男性と結婚する女性の気持ちとしては、どれだけ、その男性を愛していたとしても、それとは次元の違うところで「子どもを育て上げられるだろうか…」という、一抹の不安を持っているのも事実だと思います。
出産から大学を出るまでの養育費・教育費
AIG損害保険が「出産から22年間の養育費」を1,640万円と試算しています。
・出産育児費用 91万円
・子どもの食費 671万円
・子どもの衣料費 141万円
・子どもの保険医療・理美容費 193万円
・子どものお小遣い額 451万円
・子どもの私的所有物代 93万円
そして、その養育費に加え教育費が1,015万円~2,965万円掛かります。
(大学まで国公立の場合と私立の場合)
子ども1人を育てるのに合計2,655万円~4,605万円掛かる計算になります。
「まだ子どもが独り立ちする前に、夫の収入が無くなったらどうしよう…」
「子どもを何とか学校まで出すことはできても…その後の自分たちの老後は大丈夫だろうか…」
実際には、40歳過ぎて初めて結婚される方は、それまでの約20年間働いてきた蓄えが既にあるのかもしれませんし、今から20年以上の未来のことですから、国の制度も、社会情勢も今よりもっと良い世の中になっているかもしれません。(悪くなっているかもしれませんが…)
子どものことだけではなく、どんなことでも、そんな未来のことを心配しても意味のないことかもしれませんが…。
とは言っても、「結婚して、子どもを授かったなら、きちんと育て上げられるか不安…」という正直な思いが、少なからず女性の中にはあるのではないでしょうか。
将来設計や資金計画をお相手と話しあって、安心感を持たせる
何度も言います。40歳になっても、50歳になっても、子どもが欲しいという男性の気持ちは間違っていません。
ですが、ぜひお相手の女性に対して、どういう考え方で、どういった資金計画で、子どもを育てていくか、ということを、きちんとお相手の女性に話してあげてください。
子どもを育てるのは、男性だけの責任ではありません、夫婦の共同責任です。
男性だけが経済的な負担をしなければいけないというわけではありません。
二人で話し合って、女性が負担する部分が出てきてもいいと思います。今の時代ですから。
40歳以上の男性は、自分がそういった年齢であるということを自覚して、婚活中に折を見て「子どもを育てる」ことについて、一度は、お相手と話してみてください。
もっと、お互いがお互いを理解し、納得できる結婚に向かっていけると思います。

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