婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

駐在生活を振り返って思う「豊かさとは?」「貧しさとは?」

 

2000年に、夫の最初の海外駐在で、インドネシアのジャカルタに住んだ時は、「何もかも安くて最高!」と、初めは超能天気に、そう感じたものでした。

 

当時、既にバブルが弾けて10年近くは経っていましたが、それでもまだ日本は“比較的豊かな国”というのが大方の見かたというか、それなりの事実ではあったので、その感覚に他意はなく、それが「自然なこと」と、受け入れていたのだと思います。

 

 

ただ…

 

ジャカルタ中心部のスディルマン通りを車で通ると、交差点で止まるたびに寄ってきては、ギターと共に素敵な歌声?を響かせて、チップを要求してくる「ギタール」。

小さい子供を、前に後ろに2~3人抱えて、物乞いをするお母さん。

水とか、たばことか、他になんだかよく分からないモノを売りに来る人達。

 

戦後、一度は栄華を極めた日本で見る光景とは、明らかに違うものがそこにはありました。

 

「貧しさ」というものを、初めて目の当たりにしたのかもしれません。

 

なので…

本当は、外から来た自分たちが「安さ」を享受できているのは、「その貧しさの上にある」という事実に、他意はなくても、気づいていたのだとは思います。

 

 

あれから20数年経って、世界が変わったように、インドネシアも変わりました。

 

今は、メイドさんのお給料も当時の5倍だそうですし、1000円以下でできたゴルフも、1万円を超えるぐらいになってきたそうです。(もはや千葉とかの方が安い!?)

 

 

それは、国として、正しい発展の姿ですし、インドネシアに大いに親近感を抱いている自分としては、本当に嬉しい限りです。

(2012年にジャカルタを訪れた時には、既にスディルマン通りの交差点の人たちを見かけることも無くなっていました)

 

日本に多くの外国の人たちが来てくれることはもちろん経済的にも良いことですし、自分が外国人としてインドネシア、シンガポール、インドで暮らしていた時のことを思うと、「外国人と共生する社会」にワクワクします。

 

でも、「日本は安いから…」と思われるのは、実体験からも、複雑な気もします。

 

すみません!今日は婚活とは何の関係もない話で…(よくあることですが…笑)

 

 

頑張ろう!