婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

結婚とお金(その3)〜子供ができたら必要な年収〜

 

子供が1人生まれたら…

 

前回は「年収450万円以上あれば、とりあえず東京で新婚生活が始められる」という結論で終わりましたが、それは、あくまでも、夫婦二人での生活を想定していますので、子供ができた時のことも考えてみたいと思います。

 

子供が1人できた時の実支出は、住居以外の支出合計30万円(東京都が公表している家計支出合計から住居費を差し引いたもの)に、実際に掛かる家賃(家を購入した場合は住宅ローン)を上乗せしたものです。

(東京都が公表している、家計支出合計32.6万円の中の住居費は持ち家のローンが完済している世帯も含んだ平均額の2.3万円なので、それでは実際には家賃が払えないので、一旦除外して考えます)

 

ですので、仮に家賃12万円のところに住んだとすると、30万円+12万円=42万円/月が実支出となり、それを、税込みの年収に換算すると、42万円×12か月×1.25倍(税金・社会保険料等)=630万円が必要ということになります。

 

 

子供が2人になったら…

 

ちなみに、子供が2人になった場合は、住居以外の費用は30万円では足りません。

単純に3分の4倍になるということは、実際には無いとは思いますが…

それでも、家族4人の場合の住居以外の費用は、40万円弱ぐらいを見ておいたほうがいいのかもしれません

 

ですので、4人家族の場合に必要な年収(税込)は、40万円+12万円(家賃相当分)×12か月×1.25倍=年収780万円になるかと思います。

 

ここまでを、一度整理します。

 

<結婚してから必要な年収>

・夫婦2人だけで生活している間は450万円。

・1人目の子供ができると630万円。

・2人目の子供ができると780万円。

 

あくまでも、目安(推定)ではあるのですが、こんなイメージかと。

 

 

平均年収ってどのくらい?

 

そして、ここからが本題なのですが…

世の中の人の年収はどれくらいなのかを見てみたいと思います。

 

<東京で働いている人の年齢別平均年収>

 

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*厚生労働省の「国民生活基礎調査」を基にしています。

 

実は「東京」という括りになると全国平均よりも、だいぶ高くなります。

(20代男性で100万円弱、50代で200万円近く、全国平均よりも高くなっています)

 

また、男女とも50代前半までは勤続年数とともに、給与も上がっています。
(日本の終身雇用制度の給与体系が反映されたものかと…)

ですが、これは、あくまでも平均値ですし、働き方や、産業構造が変わりつつある、今の日本社会では、これからも同じような傾向になるとは、言えないのかとも思います。

 

 

年齢に合わせて年収を考えてみる

 

とはいえ、この数字を見る限りでは、これまで検証してきた、結婚生活をスタート(夫婦2人で生活)するにあたって必要な年収450万円をクリアしている男性の年齢は、25~29歳ということになります。

 

また、子供を1人持った時の必要年収が630万円としていますので、30歳代であれば、それも可能になってくるのかと思います。

 

それは確かに、今の日本人の初婚年齢(男性31.1歳、女性29.4歳)と、第一子出産年齢の平均(30.7歳)のタイミングともマッチしているので、結婚生活を送っていく上で、経済上の齟齬がでてくるということは無いのかと思います。(あくまでも平均値ではありますが…)

 

ですので、平均的なタイミングで結婚して、その年齢の平均的な収入の男性と結婚すれば、平均的な結婚生活を送っていくことはできるのだと思います。

 

但し、それはあくまでも平均であって(何度もしつこくてスミマセン!笑)、「本当に平均的でいいのか?」ということを、また次回考えてみたいと思います。