婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

結婚とお金(最終回)~幸せの積み上げが必要年収~

 

人生トータルで収支が合えばいい

 

前回は、「それなりの幸せな生活をするために必要な年収」を検証しました。

 

(結果は以下の通り)

3人家族の必要年収は1,040万円

4人家族の必要年収は1,378万円

 

あらためておさらいしておきますと、これは、「東京都が公表している家計調査」をベースに、そこに、①家族で年間2回以上旅行、②家族で週1回外食、③子供を中学から私立の学校へ行かせる、④首都圏に戸建ての家を持つ、⑤老後のために2000万円を貯蓄する、といった「幸せ要素」を上乗せした数字になっています。
(私の独断と偏見?がかなり入ってますが…笑)

 

もちろん、人によっては、「こんな程度で幸せなんて思わないわよ!」という方、「別に毎週外食なんてしなくていいし、子供は高校ぐらいまでは、公立でいいんじゃないかしら…」という方、「東京で働いている間は賃貸で十分、リタイアしたら地方で田舎暮らしたい!」という方等々、「それなりの幸せ」の考え方は、千差万別、人それぞれだと思います。

 

そして、この年収は、結婚した直後から死ぬまで、ず~っと 1,040万円(1,378万円)をキープしていなければいけないということではなく、あくまでも、瞬間風速の値です。

 

また、30歳前後で結婚するとしたら、それまで10年近く働いてきているわけですから、結婚前に既にそれなりの貯金を持っている人もいますし、30代までは平均的でも、管理職になる40代ごろから急激に年収がUpするといった給与体系の会社に努めている人もいますし、親から資産を受け継ぐといった人もいますので、多少は「人生トータルで収支が合っていればいいか…」ぐらい、楽観的に考えてもいいのかもしれません。

 

 

世帯年収に目を向けてみる

 

少し話は変わりますが…

2017年度東京都福祉保健基礎調査によると、小学生までの子供を養育する両親世帯では、共働きの割合は61.5%で、そのうちの28.5%の世帯が、年間収入が1,000万円以上あるそうです。

 

東京都の30代男性の平均年収が597万円、女性が468万円とのことですので(厚生労働省の賃金構造基本統計調査)、夫婦合わせて年収が1,000万円を超えて、ここで言うところの「それなりの幸せな生活」を送っているという方が、かなりの割合でいらっしゃるということです。

 

 

自分にとっての「それなりの幸せ」

 

ここで、一つ婚活カウンセラーとして提案があるのですが…

婚活を始めようと思ったとき、結婚相談所で「希望される、お相手の年収はどれくらいとか、ご希望はありますか?」と聞かれたとき、もう一度、「それなりの幸せ」について考えてみてはどうでしょうか?

 

それは「お相手の希望年収が高いと出会えない!」とか、「低いから結婚しやすい!」とか、そういったことを言いたいのではなくて、「自分にとっての ”それなりの幸せ” とは何か?」ということを、もう一度、具体的にイメージして、それをひとつひとつ積み上げてみて、あらためてお相手の希望年収を考えて欲しいという提案です。

(今回やってみた、年2回旅行とか、週1回外食とか、等々)

 

そして、それを積み上げた結果が、800万円だっだとしても、1千万だったとしても、2千万円だったとしても、それはそれでいいのだと思います。

 

大事なことは、「そのためにどういった婚活をするのか?」といった ”覚悟” を持つことです。

 

「自分にとってのそれなりの幸せ」を手に入れるために、

這ってでも、ずってでも、何が何でも、「その年収の人を探す!」覚悟をするのか?

それとも、結婚したいと思った相手が、もし、その年収を満たしてなかったとしても、「その分は自分が カバーする!」覚悟をするのか?

 

 

今は、高度成長期からバブル期までのように、なんだか、普通に、頑張って働いてさえいれば、右肩上がりで生きていけるような時代ではなくなってきました。

 

そんな時代背景もあってか、誰もが、将来に少なからずの不安を抱き「お金」を、幸せになるための手段というよりは、ともすれば、安心を担保するための精神安定剤のように捉えているような気もします。

 

ですので、婚活を始めるにあたっては、必ず「自分にとってのそれなりの幸せとは何か?」を、もう一度検証してみて下さい。

 

そのために必要な年収がいくらなのか?、そのためにどういった婚活をするのか?

 

それがわかっていれば、もっとやさしく出会えて、もっと喜びを持って決断ができて、そしてその先に、もっと幸せな結婚生活が待っているように思います。