婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

結婚とお金(その4)〜それなりの幸せな生活をするために必要な年収〜

 

前回までは、結婚生活を始めるのに必要な年収、子供ができたら必要な年収、を検証してきましたが、今日は、それに加えて「それなりに幸せに暮らせるには?」どれくらい年収が必要なのか検証してみたいと思います。

 

「別に、お金なんか無くても二人でいられれば幸せだよ!」といった、お叱りを受けるかもしれませんが…

ここでは、あえて“物質的”な意味での「それなりの幸せ」を考えてみたいと思っています。
何卒おつき合いを…

 

それではまず、「それなりの幸せ」の定義を考えてみたいと思います。

「幸せ」といったものの感じ方は、人それぞれですので、なかなか簡単ではないのですが…

ですがここは、私の独断と偏見(?)で定義してみたいかと思います。

 

 

まず一つ目ですが…

家族でディズニーランドに行ったり、キャンプをしたり、映画を見たり、旅行に行ったりと、そういったことが、「それなりの幸せ」には必要な「娯楽」かと…(あくまでも、私が思う安易な?幸せのイメージですが…笑)

 

その算出方法ですが、簡便的ではあるのですが「旅行費」に集約して考えてみて、15万円×3人(子供一人を想定)×年2回=90万円といった感じでどうでしょうか?

旅行の平均費用が、国内で3.6万円、海外で22.7万円なので(JTB調べ)、国内旅行と海外旅行に1回ずつ行ったとしても、3人家族で年間78.9万円。

その残りで、ディズニーランドに5回は行けるのでの(1dayパスポートは、大人8,200円、子供4,900円)、まあまあ妥当なところかと…(年5回は結構な、ディズニー好きですが…笑)

 

必要年収に換算すると90万円×1.25(税金・社会保険等)=113万円になります。

 

 

二つ目は、人間の“三大欲求”である「食事」についてです。

「東京都が公表している家計調査」にも、もちろん“食料”という項目で入っているのですが、金額としては87,921円、1日あたりだと2,931円で、1人あたりにすると977円です。

毎日、家でご飯を食べるのであれば、それでもなんとかなるとは思いますが、「たまには家族で外食したい!」という欲求も、当然「それなりの幸せ」の一つであってもいいと思いますので、週1回、家族3人で合計1万円の外食をしたとして(1日1人当たり977円の3倍強を想定)、1万円×52週=52万円が、普段の食費とは別に必要な「食費」になります。

必要年収に換算すると52万円×1.25(税金・社会保険等)=65万円

 

 

三つ目は「教育」です。

「子供には、できるだけの教育を授けてあげたい!」という人は多いと思いますし、間違いなく、それも「それなりの幸せ」の一つと言えると思います。(実際には、何十年にもわたる結婚生活の中で ”一部の期間” 必要になってくるものですが…)

ただ、「教育費」というものを金額にするのは意外と難しくて…

一見、単純に「授業料」で考えればいいような気もしますが、実はそれ以外に見えていない費用もあって、例えば、公立の中高、国立の大学に行ったとしても、実はものすごく塾や、家庭教師に費用をかけていたり、逆に中学からエスカレーター式の私立の学校に行っても、授業料以外の一切の費用は掛からないということもあります。

 

ですので、ここでは、子供を中学から、平均的な授業料の私立の学校に行かせた場合を想定したいと思います。
(普通であれば、公立・国立の方が間違いなくトータルの教育費は安くなるとは思いますが…、ですが、あえて上限で想定してみます)

文部科学省の調査によると私立中学の3年間の費用総額は308万円だそうです。

(ちなみに、私立大学/文系の4年間の総額は397万です)

ですので、子供1人を、中学から大学まで私立に行かせた場合は(高校も中学と同じ費用とします)中学308万円+高校308万円+大学397万円=1,013万円となります。

必要年収に換算すると1,013万円÷10年×1.25(税金・社会保険等)=128万円になります。

 

 

四つ目は「家」です。

この「家」というものに対する「それなりの幸せ」の感じ方も、まさに人それぞれで、いろいろな考え方があり、「持ち家は必要なくて、賃貸のほうがいい!」といったような人も多くいらっしゃると思います。

ですが、ここでは「家を持つ」ことを前提とすることにして、2019年の首都圏の新築戸建て平均購入価格3902万円(リクルート調べを)を参考に考えてみたいと思います。

家の購入に際し、購入価格の1~2割を頭金として払ったほうがいいとか、ローンは年収の5~6倍までしか借りられないとか、月々の支払いと、ボーナス月の配分はどうしたほうがいいとか、実際には、いろいろあるとは思いますが…

ここでは、超シンプルに3900万円を頭金無しで借りて、金利は1.35%の固定、ボーナス払い0の、35年ローンで支払うケースを考えてみたいと思います。
(*ネットの住宅ローン返済シュミレーションで計算していますので、あくまでも参考までに!)

月々の支払いは11.7万円になります(総額返済額4,896万円)

(実際には、これ以外にメンテナンス費、マンションだと管理費等が掛かります)

必要年収に換算すると11.7万円×12か月×1.25(税金・社会保険等)=176万円になります。

 

 

5つ目は「貯金」です。

これは、いままでのどれよりも、考え方が難しいのですが…

(ご批判はあると思いますし、そもそもそれでいいのか?と憤りすら感じる方もいらっしゃるかもしれませんが…)あえて、数年前に話題になった、「老後2,000万円」というものを基準にしてみたいかと…

これも簡便的ではあるのですが、65歳が定年だとして30歳から貯金したと考えると、年間の貯金額は、2000万円÷35年=約57万円となります。

必要年収に換算すると57万円×1.25(税金・社会保険等)=72万円になります。

 

 

一度ここまでを纏めます。

 

<家族3人で「それなりの幸せ」を得るために“プラスで”必要な年収>

1.娯楽費113万円(子供が2人なら151万円)

2.食費65万円(子供が2人なら87万円)

3.教育費128万円(子供が2人なら256万円)

4.住居費176万円

5.貯金72万円

合計554万円(742万円)

 

この金額を、前回(結婚とお金 その3)検証した、「1人目の子供ができると630万円」「2人目の子供ができると780万円」に加えます。
(630万円と780万円の住居費は家賃12万円の年間144万円で計算していますので、上記の176万円と相殺します。)

 

<それなりの幸せな生活をするために必要な年収>

3人家族の必要年収は1040万円

4人家族の必要年収は1,378万円

 

 

「え~!そんなに必要なんだ~!?」と、ショックを受ける方もいらっしゃるかもしれませんが…

 

実際には教育費に必要なお金は、生涯を通して必要なわけではありませんし、住居費に関しても、元々の貯蓄額によって(頭金がどれだけあるか?等)かなり変わってきますし、貯金も子供に費用が掛かる時期から始める必要もないかもしれません。

 

ですので、この年収は、結構余裕のある、“瞬間風速の最大値”と、捉えていただければいいのかと思います。

 

とはいえ、「それなりの幸せな生活」のために、年収1040万円(1,378万円)が、本当に必要ということなのであれば、東京の平均年収から考えても、現実には、かなり厳しいのかと…

 

じゃあどうやって「それなりの幸せな生活」をすることができるのか?ということを、また次回、考えてみたいと思います。