婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

駐在妻になっても持ち続けなければいけないもの

 

昨日のブログ、「シンガポール駐在員のルーティン ~written by H. Yamaryo Vol.7」(夫が書いたものですが…)に対して、ダメ出し?(笑)ではないですが、妻の立場から、少々補足をさせていただければと…

 

 

文章の最後の、『少なくとも自分が出張でいない間は、奥さんには「できるだけ健やかでいてほしい」と願っているのも、駐在員夫たちの、本音の部分ではないかと…』 の意味するところとして、私自身の経験でも、確かに、駐在奥さんたちの中には、精神的な不安を感じられるという方もいらっしゃいました。

 

それは、夫が出張で不在がちというのが直接的な原因というよりも、慣れない海外暮らし(=環境の変化)によるものが大きかったのだと思います。

(会社によっては、赴任前研修等で帯同家族も参加してのメンタルヘルスケア講習を行っているようなところもありました)

 

 

実際問題としては、海外転勤でなくても、国内転勤でも環境が変われば、慣れない土地に行って、不安を感じることもあると思います。

 

又、海外留学経験があったり、語学が堪能であれば、「そんなことは無い」というわけでもありません。

 

 

あくまでも、「合うか?合わないか?」「タイミングが良いか?悪いか?」

といった、そんな、“巡りあわせ的な要素”があるのだと思います。

 

 

ただ、一つ間違いなく言えることは、どこの国に暮らすことになっても、圧倒的に日本よりは、友達を作り易いですし、人間関係が密になります。

 

現地の日本人会に行けば、たいてい何かしらのサークルや、催し物をやっていますし、一人でも知り合いか、友達ができれば、そこからどんどん交流範囲は広がっていきます。

 

ですので、実際には、「友達ができない」といって悩むことは、どこへ行っても、ほぼほぼ無いと思います。

 

それよりも、むしろ、「どうしたら、その人間関係がtoo muchになり過ぎないか?」の方に、悩むことが多いと思います。

 

 

特に、初めて海外駐在に帯同する場合、どうしても「郷に入っては郷に従おう…」的な感じになるものですし、「先輩奥様」たちに、気を使わなければいけないといった場面もあったりするので、自分でコントロールすることが難しくなりがちです。

 

それはそれで、助かることも沢山ありますので良いことではあるのですが、ある程度慣れてきたら「自分を持つこと」が必要です。

 

そのやり方は人それぞれで、「そのコミュニティにどっぷり浸かってしまう」というのもありだとは思いますが、それでも、やはり、「一人でいられる時間を持つこと」「そこだけに依存しない、別に自分の世界を持つこと」が、精神的バランスを保つためには大事なことだと思います。

 

今は、だいたい、どこへ行っても、NetflixとかYouTubeとかは観れますし、無料でいつでもどこでもオンラインで世界中の人とお茶をしながら話せますので、情報が遮断されることもありません。

 

もっと言うと、これだけリモートワークが進んでいるので、海外でも働き続けるとい選択肢もあるのかもしれません。

 

世界中どこへ行っても、常に「自分を持つこと」

 

それが、夫婦円満でいられ、自分自身の精神的安定を保つことになるはずです。