婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

結婚相談所のフィルタ

 

「あれっ?思ってた感じと違う。別にイケメンというほどでは無いけど、一瞬、笑った時に見せる表情が、なんだか、ほっとさせるというか、優しく包み込んでくれそうな…」

 

「仕事で会う人。ただそれだけの人だったから感情なんて持つ必要すらなかったのに、ふとした女性らしい仕草、物腰に、申し訳ないとは思いつつ、異性を感じてしまった…」

 

(若干、デフォルメが入っているかもしれませんが…笑)

 

普通の出会いでの“恋”は、こんな感情から始まったりするのではないでしょうか?…

 

それに比べると、結婚相談所での恋の始まりは…

「データ」のみです。

 

年齢、身長、体重、学歴、職業、年収等々の数字データと、画像データのお見合い写真と、文字データのプロフィールといった「データ」だけを見て、お見合いする相手を選びます。

 

結婚相談所に在籍している全ての人と順番に会っていくことなんて物理的に不可能ですから、何かしらのフィルタを掛けて絞っていくというのは仕方のないことですが…

 

ついつい、「三高」(死語?)の男性や、乃木坂48か、セントフォースに所属していそうな感じのお見合い写真に仕上がっている(?)女性を選びがちになることも…(笑)

 

そんな感じで、結婚相談所の出会いは、“詳細のデータなんて全く無い”という普通の出会いとは、真逆な始まり方をします。

 

とはいえ…

「どちらが結果的に幸せになれるのか?」と問われると、たぶん、その答えは、「どちらも一緒」なのではないかと。

 

なぜなら…

普通に出会っても、結婚相談所で出会っても、結婚を決断するまでには、遅かれ早かれどこかではフィルタを掛けるものです。

 

どれだけ愛しあっていたとしても、何かしらの結婚生活を遂行していくことが不可能になる要因があるのであれば、断念せざるをえません。

 

ただあえて言うなら…

結婚相談所のほうは、「データ」という、きっちり、かっちり、選別できるフィルタに、最初の最初に掛けてしまうので“とりこぼし”というものが、まず無くて…

 

でも、もし、ちょっと意図的に、とりこぼしてみたら…

 

もう少し粗く、ざっくりとしたフィルタに掛けてみたら…

 

その中に、気づかなかった幸せが混じっている可能性は、かなり高いような気がします。