未来のことは誰にも分からない
「そんなに簡単に決めちゃっていいの?」
「あんまり長く考えてないで、もうそろそろ決めれば?」
結婚を決意するまでの期間が、短すぎても、長すぎても、
必ず一度は、周りからも、自分自身も「本当にそれでいいのか?」という「疑問」が出てくるものです。
結婚を決意するまでが短い場合は、「出会ってから短いから、まだお互いの分かってないところがあるのではないか?」という疑問が出てきます。
結婚を決意するまでの時間が長い場合は、「出会ってから長いから、だいぶお互いのことは分かってきたけど、それでも、まだお互いの分かってないことがあるのではないか?」という疑問が出てきます。
実は、短くても、長くても、結婚を決意することを妨げているもっとも大きなことは「まだ、お互いの分かってないところがあるのではないか?」という「同一」の疑問です。
誰もが、結婚を決意する時は「相手を十分に分かって」絶対に幸せになれる結婚、失敗しない結婚をしようと思います。
ですが、相手のことをどれだけ分かっていたつもりでも、それが、そのまま、数年後、数十年後まで、変わらないということはありえません。
むしろ、時間とともに、変わっていくのが自然なことです。
「結婚する前は、もっと優しい性格だと思ってたのに…」「考え方が同じだと思っていたのに…」と失望することもあれば、「昔はちょっときつかったのに、穏やかになった…」「一緒に暮らしてから、嗜好が似てきた…」といった、想定外の嬉しいこともあります。
良くも悪くも、人は変わっていきます。
そして、それが、たとえ夫婦でも、何十年も暮らしてみて、初めて分かることもあったり、一生わからずに終わることも沢山あるはずです。
出会ってから結婚するまでの時間は、短くても、長くても、その後の結婚生活には、実は大した差はないものです。
未来のことは誰にも分かりません。
そんなことを気にするのは、まさに杞憂ということではないかと思います。
どれだけ時間をかけようが、かけまいが、本当に相手のことを大切に感じ、一緒にいたいという気持ちさえあれば、その後に、どんな新たなことを分かったとしても、乗り越えていけるはずです。