視野を広げてみましょう
ご相談を受けていると、時々こんなことを言われることがあります。
「本当は結婚したいのかどうか、自分でもよく分からないんです」
えっ?と思われるかもしれません。「結婚したいから相談所に来たんじゃないの?」と。
でも、実はこうしたお気持ちを口にされる方は、決して少なくないのです。
お気持ちを伺っていると、
「結婚しても幸せになれるのか不安」
「生活が大きく変わってしまうのが怖い」
「お相手とはうまくやれても、そのご家族とはどうだろう…」
「もしかしたら離婚することになるかもしれない」
「でも、ずっとひとりでいる未来を想像するとそれも不安」
そんなふうに、“まだ起こっていない未来”に対する不安の言葉が次々に出てきます。
不安になることは、誰にでもあることです。
そして、その不安には理由がたくさんあるのだと思います。
過去の経験や、人間関係、環境、年齢、周囲の声…原因は一つではありません。
でも一つ言えるとすれば、その不安の多くは「まだ起こっていないこと」へのものです。
そしてそれは、「起こらないかもしれないこと」でもある…ということです。
未来を心配するあまり、いまの自分の気持ちを置き去りにしてしまっていませんか?
本当は誰かと支え合いながら生きていきたい。
日常を一緒に笑って過ごせる人がほしい。
その気持ちがあるのなら、まずは一歩踏み出してみるのも悪くないと思うのです。
そして、忘れてはいけないのが、
結婚は「お相手あってのもの」だということです。
婚活をしていると、「自分は幸せになれるのか」「自分の人生がどうなるのか」など、自分にばかりフォーカスが向いてしまうことがあります。
または、「周りが結婚しているから…」「親が心配するから…」「世間体が気になるから…」というように、周囲の目ばかりを気にしてしまうこともあります。
そんなとき、少し視点を変えてみてほしいのです。
目の前に現れるかもしれない「誰か」がいて、その人にも想いや人生がある。
結婚は、その人と一緒に人生をつくっていくことです。
もちろん、まだ具体的なお相手がいない段階で「想像して」と言われてもピンと来ないかもしれません。
けれど、結婚というのは「誰かと一緒に生きる」ことです。
それを考えてみることで、少し視野が広がり、心が軽くなることもあります。
人は、不安になるとどうしても悪いことばかりを考えてしまいがちです。
でも、結婚はそんなに悪いものでも、怖いものでもありません。
先のことは、結婚に限らず、誰にもわからないものです。
それでも私たちは、毎日いろいろなことを選択しながら生きています。
未来は、自分で切り開いていくものです。
そしてその先には、今は想像できないくらいの可能性が広がっています。
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