The world’s local company ~written by H. Yamaryo Vol.5
こんにちは、イー・マリッジの山領 均(やまりょう ひとし)です。
前回は、転職して愛知県に移り住んだところまでお話ししましたが、今回は、そこでの生活から、シンガポール赴任までを書きたいと思います。
お付き合いいただければ幸いです。
名古屋駅から東京方面へ東海道本線の快速電車で約20分。
愛知県の三河地方にあるその街は、日本最大の自動車メーカーのグループ会社が多く本社を置く、全国市町村財政ランキングでは、常に最上位に位置している街です。
ですので、「行政サービスがとんでもないことになっているのでは?」と期待が膨らむところですが、いたって普通。
その自動車メーカーの理念の「質実剛健」を地でいくような街でした。(その自動車メーカー自体は、その会社名が街の名前になった、さらに奥まった隣の市にあるのですが。)
とはいえ、住めば都と言うように、ちょうどいい田舎で、生活に困るようなことは全くありませんでしたし、都会が恋しくなれば、一応、日本第三の都市である名古屋には直ぐに遊びにいけますし、東京までは新幹線で1時間半、大阪、京都も、車で行く小旅行にはちょうどいい距離でした。
ちなみに、ちょっと余談ですが、
例えば、大手の金融や商社などは、関西や地方に本社を置いていても、大抵の場合、本社よりも大規模な東京支社(会社によっては東京本社という呼称で)があったりします。
ですので、日本で最も大きい自動車メーカーなのだから、その社員の多くも、東京でも働いているんだろうと、なんとなく、そう思ってしまうのですが(私も転職するまでは…)、実はそうではありません。
その自動車メーカーの大半の社員は、その愛知県の三河で働いて、そこに住んで、そこで完結しています。(もちろん私の会社も同じでした)
もう一つ余談ですが、
実は、かつて、その自動車メーカーの海外部門は東京にあったそうですが(成田や羽田が近いので)、中部国際空港(セントレア)ができてからは、部署ごと愛知に移動になりました。
入社以来、東京勤務の海外部門にいた社員の奥さんたちは、愛知県へ移り住むことに相当抵抗があったという話も、漏れ伝わってきたりもしました。(あくまでも噂です)
イー・マリッジは海外駐在の方の婚活サポートをしています。
そして、そういった方とのご縁を望まれている方のサポートもしています。
そこで、一つ心に留めておいてもらいたいことは、
日本の会社の海外勤務者数が多い会社を見ると、絶対数的に上位にくるのはメーカーです。
そういったメーカーは、もちろん国内でも有名企業ではあるのですが、実は海外での方がより知名度が高かったり、実際の売上比率が高かったりします。
日本の企業でありながら、国内最大の消費地である東京や大阪には本社を置かず、工場も本社機能も、ひっそりと地方に置いて、そこから直に海外を見据えてオペレートしている会社が、実は多くあります。
ですので、海外勤務をしてみると、様々な日本の地方都市から赴任されてきている人たちと出会います。
イー・マリッジは、東京にありますので、どうしても“東京、関東近辺にお住いのお相手”というケースが多くなるのですが、本当に海外赴任されるような方とのご縁を望まれるのであれば、“地方のグローバル企業”に勤めている方も視野にいれてもいいのではないかと思います。
三河に移り住んで6年後に、シンガポールへ赴任となるのですが、話が長くなるので、シンガポールのことは、また次の機会に書きたいと思います。
←前回、インドネシアから新宿、そして三河へ ~written by H. Yamaryo Vol.4 は、こちら
次回、A joyful evening may follow a sorrowful morning. ~written by H. Yamaryo Vol.6 は、こちら→