婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

離婚理由から考える、結婚相手の選び方

 

生と死、光と影、天国と地獄、そして結婚と離婚。

 

 

結婚が人生の幸福の最たるものだとしたら、離婚は、その対極にある、最も不幸なもの。

 

結婚をリスキーと感じてしまうのは、結婚することによって、人生で最も不幸な離婚ということが起こる可能性が0では無くなってしまうということを本能的に察知するからなのかもしれません。

(すみません!なんだか結婚に夢が無くなってしまうような話から始まって…)

 

 

そこで今日は、「離婚しなくてすむ」結婚相手を探す方法を真面目に考えてみたいと思います。

(先に言っておきますと、それを100%回避することは難しいかもしれませんが…)

 

 

平成30年度の司法統計によると、日本の離婚理由の第1位は、男女ともに「性格の不一致」です。

 

2位の理由(男性は妻からの精神的虐待、女性は夫から生活費を渡されない)を大きく引き離しての断トツの1位です。

 

ただ、一口に「性格の不一致」といっても、その中身は様々です。

 

その代表的なものの一つが“価値観の違い”です。

 

さらに、それを細分化していくと金銭感覚の違い、人生観の違い、教育方針の違い、食べ物の好みの違い、政治思想の違い、好きなプロ野球チームの違い、等々…、千差万別、ありとあらゆることに及んできて…

 

そう考えると…

そもそも、何十年も、別々に生きてきた二人が、ある日ある時、突然出会って、好きになって、「君を幸せにしたい!」「あなたと死ぬまで一緒にいたい!」という感情が沸き上がり、結婚という法的な手続きをおこなって「夫婦」と称されるようになったからといっても、ありとあらゆる全てのことが「一致する」ということのほうが、「奇跡」というか、「ありえない」ことなのかと。

 

ただ、それを言ってしまったら、「じゃあ、どうすんねん?!」ということになってしまうので…

 

何かしらのソリューションを考えてみると…

 

まず大事なことは、(どこかで見たことがある記者会見のように…)「結婚の決め手は何だったのでしょうか?」と聞かれて、「価値観が一緒だったことです!」とは、口が裂けても?言ってはいけないのかと…(笑)

 

たとえ結婚前に、何十、何百項目というチェックリストを作って、一つ一つ照合していったとしても、結婚したら、また後から、後から新しい項目がでてきますのでキリがありません。

 

ですので、そもそも、結婚前に、“価値観(性格)の一致”を求めることは、あまり意味の無いことなのかと。

 

「じゃあ、どうすんねん?!」(本日2回目)とお叱りを受けると思いますので…(笑)

 

婚活カウンセラーとして個人的に思う、一つのソリューションをお話しますと…

 

「合う、合わない?」は、「趣味が合う」とか、「食べ物の好みが同じ」とか、ふだん一緒にいて、「そのほうが気持ちいい」と思えること程度までにしておいて、もっと大きな将来の希望とか夢のようなものが「一致」しているかどうか?を重視すべきではないかと思います。

 

最近よく言われる、「サスティナブルな社会」といった、国家感、世界感のような、そんな将来像的なものを夫婦でも共有していれば、それを達成するまでの、お互いの方針や政策(価値観や性格)に多少の違いがあったとしても、目指すところは一緒と思えれば、許し合える範囲は広くなっていくのかと…

 

この「離婚理由から考える、結婚相手の選び方」は、これからも、考えていきたいと思います。