「実用性」だけが全てじゃない。
現在、国内で販売されている乗用車の98%以上がAT車(オートマ車)だそうです。
1985年頃まではAT車とMT車(マニュアル車)が半々だったそうですが、その後、AT車の割合が徐々に増えていき、1991年に「AT限定免許」が設定されてからは、AT車が圧倒的シェアを占めるようになりました。
私が大学生だった1980年代後半頃は(古くてスミマセン!)、男子は大学生になると即、教習所に通って免許を取り、アルバイトを頑張って車を買い、彼女とドライブデートをする(もしくは親の車を借りて)といったことが、その時代の「セオリー」(?)でした。
当時は、バブル全盛期で、都内で、沢山の数が走っていたBMWが「六本木カローラ」、
日産シルビア、ホンダプレリュードといった、おしゃれスポーティークーペ(懐かしい呼び名)が「デートカー」と呼ばれる時代でした。
まさに平野ノラさんのバブル芸のような世界(笑)
私の夫曰く、
当時の若者(夫も含む)は、そういった車に憧れ、いつかは乗ってみたいと思っていた。
また「車」=「かっこいい」=「モテたい」なので、より、かっこいいMT(マニュアル)車を、かっこよく運転する姿を見せなければ!とも、思っていたそうです。(??)
四半世紀以上も前の、
世の中が、なんだか浮かれて、あまり物事を深く考えなくても(?)明るい未来があるような気がしていたころの話です。
あれから30年、すっかり世の中は変わりました。
六本木カローラもデートカーも死語となりました。
そもそも免許を取る若者が減ってきて、車離れが進んだと言われる、今の時代。
車は、かっこいいかどうか? なんていうことよりも「実用的」なことが一番と、考える人の方が圧倒的に多くなったのだろうと思います。
そういった、時の移り変わり、人の気持ちの変化を見ていると「婚活」も、なんだか似ているような感じがします。
バブルが弾けて、不景気な時代が続いてきたせいもあるのでしょうが…
今は「婚活」に、憧れや、高い理想を抱いて、というよりは「一緒に経済活動を営む相手」と、ある意味割り切って、活動されている方もいらっしゃいます。
そういった考え方は、決して間違ってはいません。
婚活の先にある「結婚」は、憧れや理想だけでは成り立たない「リアルな生活」が待っているというのも事実です。
ですが、一つだけ「車」と「結婚」の違うところは、車は「実用性」さえ満足できれば、実際には少々物足りないと感じても使い続けられます。もし、気持ちが変わって、どうしても、かっこいい車が欲しくなったら、買い替えれば良いだけのことです。
ですが「結婚」はそうはいきません。
「買い替える」ことは、相当の犠牲と痛みを伴います。
結婚は、経済的に豊かで、生活は、何一つ不自由のないものになると確信できたとしても、真の夫婦として、心と心が深く繋がっていられるかどうかは分かりません。
その心の部分を埋められるのは、結婚相手を「一人の人間」として、その人柄や、人間性に「憧れ」を持つことができ、「かっこいい」と心酔できるかどうかに、かかってくるのだろうと思います。
本当に「好き」になった相手と結婚してもらいたいと思っています。
お問い合わせはこちら
お問い合わせ