恋愛と婚活のプロセスの違い
「私は、34歳、身長172cm、体重75kg、大学は早稲田で、現在二子玉川にあるIT企業に勤めており、年収は800万円、住んでいるところは世田谷区で、実家は愛知県で、2歳下の妹が一人いる長男で、父は会社員、母は教師です。ちなみに、妹は既婚です。そして趣味は、アウトドアで、特にキャンプが…」と、
会って初めての人に、“いきなり”、そう「食い気味」で言ってこられたら、どうでしょう?
たとえ、その人が、イケメンで。ちょっとタイプだったとしても、引いてしまうのでは、ないでしょうか…
「これから何かが起こるかも…」と期待する相手、期待するシチュエーションだったとしても、そんなことは「追々」分かっていけばいいことで、まずは、お互いに馴染むというか、探り合ってみるというか、それが恋愛のプロセスというものだと。
ですが…
実は、結婚相談所の婚活の場合、そのプロセスは真逆になります。
「私は、34歳・・・・」といった情報は、食い気味どころか、会う前に、知り合う前に、“いきなり”分かってしまいます。
普通の恋愛では、惹かれ合って、交際して、恋愛して、色々なことを話して、そして結婚というものを意識するようになっていくというプロセスの中で、そういった情報が「追々」分かっていくものです。
(そんな恋愛を経て結婚すると、結婚してから何十年も経ってから分かることもあります)
それは、それで、良いこともあるのですが…
ですが、婚活という、あくまでも「結婚」を目的としている場合では、そのプロセスは、ほぼほぼ、無くてもいいことなのだと思います。
夫婦という親兄弟以上の唯一無二の存在として生涯を共にしていく相手を選ぶにあたっては、基本的な情報は、事前に分かっていたほうが、間違いなく効率的ですし、プロセスの時間短縮になります。
そう言ってしまうと「なんだか味気ない…」と思われる方もいるかもしれませんが…
安心してください。
そういった、単なる情報を知っていくプロセスよりも、「その人の見えない部分」を深く深く知っていくプロセスのほうが、何倍も、何十倍も興味深く楽しいものですし、むしろ永遠に続けていくことができる「結婚というかたちの恋愛」なのだと思います。