婚活では「正直に伝えること」もまた、優しさです。
「お相手に無理をさせたくないから、あまり自分の希望を言わないようにしています」
そんなふうに考えていらっしゃる方、とても思いやりがあると思います。
お相手を気遣う気持ちがあるからこその姿勢だと思います。
ただ、婚活の場面では、もう少し考えてみてほしいんです。
婚活をしていると、将来についてさまざまなことを話し合う機会が出てきます。
たとえば…
・子どもは欲しいかどうか
・どんな場所に住みたいか
・婚約指輪は欲しいか
・結婚式や披露宴はしたいかどうか 等々…
こうした話題は、どれも大切な「価値観のすり合わせ」です。
もし、「本当は子どもが欲しい」と思っているのに、自分の気持ちは伝えずに、「子どもを持つことって大変なこともあるけど、どう思いますか?」とだけ聞いたとします。
そしてお相手が、「絶対に欲しいわけではないけれど、二人仲良くいられればいいと思います」と答えたことで、
「この人は子どもに積極的ではないんだな。希望が合わない」と感じて交際を終えようと考えてしまう。
同じように、
「本当はなるべく都心に住みたい」と思っているのに、「都心って便利だけど家賃も高いですよね。どう思いますか?」とだけ聞いて、
お相手が「少し離れた場所でもいいと思います」と答えたことで、
「この人とは希望が合わない」と感じて交際を終えようと考えてしまう。
でも、そのときお相手は、あなたの本当の気持ちを知らないまま答えています。
あなたは「お相手に無理をさせたくない」「本音を自由に話してもらいたい」と思っているかもしれませんが、
けれど実は、お相手のほうも、
「あなたはどう思っているのだろう?」と探りながら、あなたに合わせようとしている可能性があります。
人は、誰かを大切に思ったとき、それまでの考えを見直したり、歩み寄ろうとしたりすることがあります。
それが、本当の意味での「すり合わせ」なのだと思います。
ですが、あなたが何も伝えないままだと、お相手は深読みをして、
「これが正解かな?」と本心ではない答えを選んでしまうこともあります。
その結果、何も理由が分からないまま、「交際を終了したい」と言われたら、お相手はとても戸惑ってしまうと思います。
本当は似た価値観を持っていたのに、伝え合わなかったことでご縁がすれ違ってしまう…。
それは、とてももったいないことです。
婚活は、テストでも面接でもありません。
お相手を評価したり、試したりする場ではないのです。
お互いの気持ちや考えを少しずつ伝え合い、理解し合いながら関係を育てていくものだと思います。
「私はこう思っています。あなたはどうですか?」
そんなふうに、自分の気持ちも添えて話してみることで、初めて本当のすり合わせが始まります。
遠慮して黙ることが優しさになる場合もあります。
でも、婚活では「正直に伝えること」もまた、相手を大切にする優しさなのだと思います。
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