言いたいことが言えない
相手のことを「好き」になっていくと、自分の言いたいことが、素直に伝えられなくなるということがあります。
初めの頃は、そんなに深く考えることも無く、自分が思ったままのことを言えたのに…
それが徐々に、「好き」という感情が芽生えてくると、「こんなことを言ったら、変に思われないだろうか?」とか、「できるだけ相手の意に背かないようにしたい」といった気持が湧いてきて「自己主張」を意識的に ”しない” ようになってきて…。
それで、上手くいくのなら「まあ、いいかな…」と思ってはいても…
だんだん、なんだかそういう関係性に「違和感」を覚えてくる…
そして… もし、このまま上手く進んで結婚までいったとしても、いつか、そんな自分ではいられなくなって、「自己主張」してしまって、お相手に失望されて、最終的に「破局」という最悪な方向へ、進んでしまうかもしれない…
ですが、もしそんな悩みを、どうしよもないぐらい抱えてしまったとしても、
『気にする必要はありません』
恋人や夫婦は、「何でも言い合える関係」というのが、自然で、素敵で、爽やかで、「最も理想的な姿」と言われたりしますが…
ですが、あえて言わせていただくと、そういう関係は素晴らしいことだとは思いますが、絶対にそうでなくてはいけないといったものではありません。
出会って、少しずつ意識するようになって、好きになって、結婚して、家族を作って、それからありとあらゆる経験をして、そして年を取って。
その長い時間、月日の間には、何でも言い合える時期もあれば、そうでない時期もある。
それは、きごちないとか、関係性が上手くいっていないとかではなく、元々、他人だったもの同士が、共に生きていくのには、そこに「気遣い」というものがあっても良いのだと思います。
それがあって、世界でただ一つの、人生で唯一無二の関係を築いていけるのだと思います。
「結婚したら、旦那(女房)は変わった…」と、よく世間で、面白可笑しく言う人もいますが…(笑)
そんなことを、気にする必要はありません。
「言いたいことを言わない」のも、愛の一つです。