婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

メイドさんのいる暮らし

 

インドネシアのジャカルタと、インドのデリーで暮らしていた時には、家に“メイドさん”がいて、掃除と洗濯をしてもらっていました。

 

メイドさんに料理までしてもらう駐在家庭もありました。

(そういったメイドさんは、日本料理が作れるという“特殊技能”を持っているということになるので、お給料も高くなります)

 

「メイドさんがいる暮らし」なんて、日本にいるときは想像も出来ませんでしたし、ドラマに出てくるような、超大金持ちの世界のことと思っていました。

 

ですが、駐在する国によっては、ごくごく普通のサラリーマン家庭の自分のようなものでも“メイドさんがいる暮らし”というのが、“なんでもないこと”になります。

 

確かに、それは今まで経験したことのない快適なことでしたし、非現実の世界であったようにも思います。

 

でも、日本に帰ってきた後に、「もう一度メイドさんが欲しい〜!」と思ったことは、今に至るまで一度もありません。
(元々私が根っからの庶民だったからかもしれませんが…笑)

 

 

かつて、頻繁にビジネスクラスで海外出張するようになった、夫が言ったことが…

 

「最初はビジネスクラスに乗れるなんてラッキー!と思っていたけど、毎回毎回乗っていると、なんだか、漫画喫茶(今ならネットカフェ?)にいるみたいで…」と。

 

「なに贅沢言ってんねん!」と、その時は一瞬 殺意(??)すら覚えましたが…笑

 

でも今は、自分もそれに近いことを経験してきたからなのか、ちょっと、その時の夫の気持ちが分かるような気もします。

 

それを経験してみるまでは、「凄いこと!」「夢みたいなこと!」と思っていても、実際に経験して、日常に組み込まれてしまうと、只の“なんでもないこと”だったということもある。

 

 

経験してみることは大事だとは思いますが、ただ…

 

「なにを、どこまで、望むのか?」は、事前に、少し、考えてみてもいいような気もします。

 

 

そのためにエネルギーを使って、自分を消耗させて、もしかしたら、もっと大事なものを失って、その結果として得ることができたとしても…

 

それを経験してみたら、“なんでもないこと”という程度のものだったら、なんだか人生、勿体ないですから…。