婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

やるせない離婚理由

 

タレントの磯野貴理子さんが、24歳下の夫との離婚を番組内で発表されたとのこと。

理由は、夫から「自分の子供が欲しい」と言われたから、だそうです。

 

昨日から、ネットやワイドショーで、様々な声が上がっていますが…

 

大変、おこがましいとは思いつつも…

私も、結婚相談所の立場から、あくまでも「私見」で書いてみたいと思います。

お許しください。

 

貴理子さんが、ご結婚されたのは7年前とのことなので、48歳ぐらいの頃のことだと思います。

 

まず、女性の「48歳」をどう捉えるか?という問題ですが、

 

今の日本の女性の初婚平均年齢は29.4歳です。高齢出産の基準が35歳とされていますから、十分に子供を授かることができる年齢です。

 

ですが、48歳という年齢は、一般的に、医学的にも、女性が子供を授かることはかなり難しいという現実があります。

貴理子さんの、ご主人も、子どもを授かることは難しいことも想像されていたと思います。

 

人は、経験や年齢とともに、価値観や望むものが変わっていくこともあるかもしれません…それは、仕方のないことなのかもしれません。

 

ですが、もし本当に「それだけ」のことが理由だったのなら、悲し過ぎる…

なんとも言えない、切ない気持ちになります。

 

 

今回のようなことが、一種の問題提起のように捉えられることがあったとしても、

私は、子供を授かる可能性の低い女性が、結婚を望むことをためらわなければいけないなんてことは、絶対にあってはいけないことだと思っています。

 

現在、日本結婚相談所連盟に登録している48歳以上の女性は3,000名以上いらっしゃいます。貴理子さんのように、婚姻歴がある方(再婚以上)は、1,600名と、過半数を超えます。(2019年5月現在)

 

それだけ、何歳になっても「結婚したい」と思われている女性は、沢山いるということですし、実際に結婚されていらっしゃいます。

 

そして、もう一つ、

結婚相談所で縁を繋ぐ仕事をさせていただいているものとして、言っておきたいのが、必ずしも子供がいない夫婦が不幸なわけではなく、たとえ子供がいなくても幸せに暮らしている夫婦はたくさんいらっしゃるということです。

 

その中には、十分、子供が授かる年齢で結婚し、夫婦共々、切に子供が欲しいと願っていた方もいらっしゃいます。

 

結婚の目的の一つには家庭を築くこと、子どもを持つことがあります。

ですが、もし、その希望が不幸にして叶わなかったとしても、夫婦としての愛、夫婦としての幸せに何ら変わることは無いはずですし、子供を持つ以上の喜びを二人で創っていけるはずです。

 

それは、結婚の責任や義務といったものを持ち出すまでもなく、人であれば、夫婦であれば、必ず乗り越えていけるものだと、信じたいです。