婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

結婚相談所の功罪

 

昨日のブログ、「結婚相談所でイケメン・美人は得なのか?」でも書きましたが、イー・マリッジのような連盟型の結婚相談所は、会員様自身のパソコンやスマホから、男性は全ての女性会員様、女性は全ての男性会員様のプロフィールを見ることができます。

 

プロフィールは、年齢・身長・体重・学歴・職業・お住まい・年収といった「基本プロフィール」、自己アピール・カウンセラーからのPRといった「紹介文」、相手希望年齢・相手希望地域・子供の希望といった「お相手への希望」、そして「写真」で構成されています。

 

会員様は、そういったプロフィールの「情報」を読み込んで、お見合い候補を選んでいきます。

 

「この人、ちょっとカッコいい」

「笑顔が可愛い」

「年収が1000万円ある」

「まだ20代だ」

「慶應大学だ」

「次男なんだ」

「生まれも育ちも東京だ」

 

 

出会う前から、お相手のかなり詳細な「情報」を先に把握して、自分の理想な人、自分に合いそうな人に、お見合い申し込みができるというのが「結婚相談所」=「お見合い結婚」の良さです。

 

ですが、一方、結婚する人の8割以上を占める「恋愛結婚」はどうでしょうか?

出会う前に、そういった情報のいくつぐらいを実際には知っていたのでしょうか?

 

学生時代に出会って結婚したなら学校名、社会人なら会社名、当然それぐらいは知っていたかもしれません、ですが、その人の収入、正確な年齢、家族構成、出身地等、ほとんどの「情報」は知らなかったはずです。

 

そして、最初の出会いは、ほぼ「事務的」に、始まっているはずです。学生なら単に、同じクラスだから、同じサークルだから、社会人なら同じ部署だから、取引先の人だからと、ただそれだけのことだったはずです。ましてや「恰好いい」から、「可愛い」から、という自分の意思を入れられる余地は全く無かったのではと思います。

 

結婚相談所の会員様のほとんどの方は、普段の生活で「なかなか出会いが無いから」という理由で、結婚相談所に来られています。

 

それでも、ほとんどの方が「普通に出会って結婚したい」という希望も、お持ちになっていらっしゃいます。

 

そういった思いは当然のことですし、実際には結婚相談所で活動している途中に、別で、自然に知り合って結婚されるという方は、実は結構いらっしゃいます(結婚相談所で活動することで、婚活意識が高まって、自然の出会いも増えるというのは、結婚相談所あるあるです)

 

結婚相談所は、事前にお相手の情報を知ることができる機能があるのだから、せっかくなら、できるだけ自分の「好み」の人を選びたい、と思われる方も多いです。確かに、その通リで、それが恋愛結婚とは違う、結婚相談所(お見合い結婚)のアドバンテージです。

 

ですが、その「好み」のこだわりを貫き通すことが、必ずしも「幸せ」に結びつくとは限らないのが「結婚」というものでもあります。

 

 

・年収が800万円と1千万円では、実際の生活満足度がどれだけ違うのでしょうか?

・29歳と31歳では、肌艶はそんなに違うのでしょうか?お手入れ次第では?

・慶應なら出世は約束されていますか?生まれた子供は必ず高学歴になりますか?

・次男だったら、将来、親の面倒を見なくていいと言えますが?

・東京生まれの東京育ちでも、地方や海外に転勤になることもありませんか?

・実際に会っても、その写真通リのイメージの人でしょうか?

 

 

結婚相談所のプロフィールは、あくまでも「情報」で、単なる「データ」でしかありません。本当に自分に合った人かどうかを見極めるには「現地現物」で確かめてみるしかありません。

 

年収や学歴や、家族構成等も一つの目安にはなりますが、その先の人生は誰にも分かりません。ほとんどのことが、自分たちの努力次第だと思います。

 

 

多くの方が望んでいられる「自然な出会い」では、そういった情報やデータよりも、自分自身の「感覚」の方が圧倒的に、結婚を決意する決め手になっているはずです。

 

 


結婚相談所イー・マリッジ – 東京千代田区・九段下 –

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