インド駐在の思い出(ロシア体験)
昨日、インドに住んでいた時のことを書きましたが、書いていたら、なんだか、他にもいろいろ思い出してきてしまったので、今日は、ちょっと、その付け足しと言う感じで…
インドの駐在員の方たちが、ヨーロッパ方面に旅行する時は、利便性を考えて(お子さんがいる場合は特に)直行便を利用される方が多かったです。ですが、私たち夫婦は、二人だけで身軽でしたし、出来るだけ安いチケットで!という思いだったので、ほとんどの場合、直行便より割安な、乗り継ぎ便を利用していました。
ある時、夫が「やった~、パリまでの最安値見つけた!」と喜びの声?をあげるので、何っ?と問い返すと「アエロフロートロシア航空」でした。
確かに、直行便のエールフランスに比べたら半額近い。
だ、だけど、アエロフロート?ロシアの航空会社?う~ん…
今では、決してアエロフロートも悪くはないのかもしれませんが、その当時はあまり良いイメージを持っていなくて、ちょっと、腰が引けました…
エアインディアやジェットエアウエイズといった、インドの航空会社も、できれば必要最低限で…という気持ちだったのですが…、う~ん、ロシア、どっちが、どうなんだろう??
と、ずいぶん葛藤したのを今でも覚えています。
結局、夫に押し切られる?というかたちで(夫は一度乗ってみたかったそうです)、アエロフロートを使って、モスクワ経由でパリに行くことになりました。
出発前に、そのことを、他の駐在奥さんたちに話すと「へえ~、チャレンジャーだね~」と揶揄?されもしました。
確か、夜中の2時ぐらいにインディラガンジー空港を出発する便で、いざ搭乗してみると、その飛行機はなんとアメリカのボーイング社製。なんだ、子供のころに見た、イリューシンとかツボレフとか、昔のソ連製の飛行機じゃないのか(笑)良かった!ちょっとホッとしました。
機内はいたって快適、きれいなロシアのCAさんのサービス、機内食も美味しい。
乗り継ぎ地のモスクワのシェレメーチエヴォ国際空港は、ネットの口コミでは、乗り継ぎ手続きにものすごく時間が掛かる、空港内が迷路?みたい…等々、あまり良いことは書いていなかったのですが、実際の空港はきれいで、お土産屋と言う感じの免税店もいっぱい、何の問題もなくスムーズにパリ行きの便に乗り継ぐことができました。
そのモスクワからパリまでのことが、その旅で最も印象に残る出来事の一つになりました。
そんなに大きな飛行機ではなかったのですが(もちろんボーイング)、結構満席に近く、ほとんどの乗客がロシアの方たちでした。
モスクワを飛び立って1時間もすると、通路に何人かの人たちが立ち上がって、座っている人たちと、それぞれ談笑を始めました。CAさんが機内サービスで通る時や、他の乗客がトイレに行くときは、にこやかに通路を空けてくれます。
決して、騒いでいるとか、迷惑な感じではなく、どちらかと言うと、ちょっと楽し気なバーで語らっているというか…
たぶん、そのロシアの乗客の方たちは、日本で言うところの昔の農協の団体ツアーといった感じだったのだと思います。「花の都パリツアー」きっと、そんな感じだったのだと。
今のこの時代、国際線の飛行機の中で、大の大人が、無邪気に、天真爛漫に「心から旅を楽しんでいる」そういった姿を見ていると、こちらも純粋に嬉しくなりました。
ロシアの飛行機に乗っただけの、ほんのちょっとの「ロシア体験」でしたが、「ロシアって悪くないじゃん!」と今でも心に残っています。
パリの空港に着陸した瞬間には、機内から一斉に「拍手」も起こりました。
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