その時に備えて
2021年10月09日
一昨日の地震はびっくりしました。
東京で震度5強というのは東日本大震災以来だそうで…
東日本大震災の時に、インドに住んでいた私にとっては、これだけの揺れを経験したのは、ほぼ初めてのことでした。本当にびっくりしました。
その数十秒間の揺れの中で、頭で考えていたのは…「これはもしかしたら、とんでもない地震なんじゃないだろうか?」「ここで、これだけ揺れてるんだから、他ではもっと酷いことになっているのではないだろうか?」ということでした。
実際には、私の家の辺りが一番、震度的には大きかったようで…
しばらく経って思ったのは、自分というのは、良くも悪くも、独りよがりの考えになっているんだな…ということでした。
「自分が最悪というわけではない」と。
決して、「自分が特別!」みたいに考えているというわけではなく、「自分は事故にあわないだろう…」とか、「自分は病気にならないだろう…」とか、「自分は直ぐには死なないだろう…」とか。
そんな、「まさか自分が…」ということに想像力が働いていないというか、無意識に遠ざけようとしているというか…
そんなことを改めて思い知らされたような気がしました。
なるべく明るく楽しい未来だけ見て、生きている方が良いに決まっています。
だけど、時には、想像したくないことも想像して、でも、それを恐れ、嘆くだけではなく、常に、その時のための準備を(心の準備も)していることが、必要なことなんだと、つくづく思いました。