婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

マッチングアプリとの違和感

 

残念ながら…かつて「結婚相談所」は、どちらかというと、ネガティブな場所でした。

20年ぐらい前までは、身を隠してコソコソ通うような(?)…

 

ですが、そのイメージを大きく変えるキッカケとなったのが「婚活」という言葉ができたことと、「マッチングアプリ」が出会いのツールとして世間に認知されたことです。

 

「婚活」という言葉が世の中に広まったことで、それまでの「受け身的な恋愛」から、男女問わず「積極的な恋愛」に方向性が変わってきて、結婚相談所も積極的に使おうという人が増えてきたのだと思います。

そして、そんな中「マッチングアプリ」というものが市民権(?)を得たということが、更に後押ししてくれることになりました。

 

その昔、マッチングアプリの元と言われる「出会い系」は、ネガティブというか、ちょっと怪しい感じのものでもあったのですが(実際に危険なことも…)、スマホの普及、IT技術の進歩とともに、安全で、誰もが手軽に利用できる、健康的なイメージのものに変わってきました。

 

実際、日本での利用者数は千万人単位と言われています。
(ちなみに結婚相談所は20万人ぐらいです)

マッチングアプリのおかげで「何かを介して出会う」ということが自然なことになってきて、その先の「結婚相談所」にも抵抗感を持つ人が少なくなってきたのだと思います。

 

 

イー・マリッジにも、マッチングアプリの経験がある方、並行してマッチングアプリを利用されている会員様も多くいらっしゃいます。

それは「出会いの選択肢」を広げるという意味では、とてもいいことです。

 

ですが、マッチングアプリと結婚相談所との「違い」を認識しておくことも大事なことだと思っています。

 

 

いくつかある「違い」の中で、特に認識しておいてほしいことを一つ挙げると、

「マッチングアプリと結婚相談所では“本気度”が違います。特に男性」

(先に謝っておきます。すみません!男性の方。全員というわけではありません)

 

どうしてもマッチングアプリの方が気軽にできる、本当の本当(?)の素性まで明かさなくても利用できる、料金が結婚相談所と比べてリーズナブルということがあり、男性は「恋人探し」というのを主眼として利用する方が多い傾向があるような気がします。
(女性でもそういう方はいらっしゃると思いますが、男性よりはもう少しその振れ幅が狭いような…)

 

「恋人探し」から始めるということは、決して悪いことではありません
ですが「結婚」を大前提とした「結婚相談所」での婚活とは明らかに「心構え」が違ってきます。

特に男性は、女性より、結婚に対する「責任」というものを強く感じてしまい…。

 

ですので、マッチングアプリから結婚相談所に、ステージを移した瞬間、ガラッと「考え方」を変える(変えざるをえない)男性の方は多いのだと思います。

 

例えば、女性の側からすると、マッチングアプリの時は、どちらかというと男性の方が「アプローチしてきてくれた」と思っていたのが、結婚相談所で活動を始めた途端そうではなくなったと、ショックを受ける方も、いらっしゃるかもしれません。

 

でもそれは、女性の立場が変わったというよりも、「恋人を探す」から「生涯の伴侶を探す」という、男性側にとっては、責任を伴う立場に変わったということです。

 

「あれ?結婚相談所だと、なんだか男性の自分に対する態度が…」と、なんだか急に立場が下がったというか…違和感を覚えるのは…

それは出会いのステージが変わって「本気モード」になったのだと、そういうことです。

 

 

 

マッチングアプリとの違和感