婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

弱さをさらけ出す

 

私は、夫の仕事の関係でインドネシア・シンガポール・インドに、通算約8年間暮らした経験があります。

 

日本では、できなかった経験や、文化の違いを肌で感じることができました。

 

インドネシアは人口の約87%(2億2千万人)がイスラム教を信仰している国です。また、インドは約80%(9億7千万人)の人がヒンドゥー教を信仰しています。

 

インドネシアのイスラム教の人たちは、1日5回礼拝をして、断食月(ラマダン)には、朝から日没まで食事をせず、中には水も取らない人もいました。

 

インドのヒンドゥー教の人たちも、日々の礼拝のようなものもあったと思います。

肉類は絶対に食べない「ベジタリアン」の人が多く、牛を神の乗り物として崇拝するというのも印象的でした。(インドは首都のデリーでも道路上に自由(?)に、牛が歩いていました。)

 

この2か国以外でも、例えばタイは仏教、欧米の国々はキリスト教といった、「宗教」を持っている国や人達が世界には本当に多いと感じました。

 

日本でも、しっかりとした信仰を持たれている方もいらっしゃいますが、初詣は神社、結婚式は教会、葬式はお寺といった方も多くいらっしゃいます。

 

海外で暮らしてみて、私なりにこの違いは何だろう?と考えてみた時に、元々、日本人は、宗教とは別に「武士道」的な精神文化があって、これといった信仰を持たなくても「強く」生きられるのかなと思いました。(あくまでも私見です)

 

イスラムでも、ヒンドゥーでも、キリスト教でも、宗教というのは、気持ちの迷いや、精神的な葛藤、死への恐怖、そういった「自分の心の弱さ」を認め、さらけ出し、助けを求める。

 

そういった側面が宗教にはあると思います。

ですが武士道は「自ら責任を取って腹を切る」という感じで…(すみません。武士道は、それだけではないかと思いますが…)「精神的に強くなければ」という部分があるような気がします。

 

当然、そういうところも、日本人の「良さ」なのですが、その背反として「強くなければ、他人を守れない」という、気負いのようなものも、あるような気がします。

 

結婚も往々にしてそういうもので…

 

特に、男性は「〇〇以上の年収が無ければ結婚できない」「もっと、社会的地位が上がってからでなければ結婚できない」といった「ハードル」を設けている人が本当に多いです。

 

結婚したら男性が家庭を守る!という気持ちは大切なことです。でも男女平等の今の時代、そこまで男性だけが「気負う」必要はないと思います。

 

男性に限らず、女性にも言えることですが「どちらが、どう」というのではなく、お互いが、お互いを支え、お互いの弱いところも認め合って共生していく。それが「結婚」だと思います。

 

自分の弱さを素直に認め「さらけ出す」

 

 

結婚においても、人生を歩んでいく上でも、実は大切なことのような気がします。