婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

たかが恋愛相談、されど恋愛相談

 

「名選手、名監督にあらず」

 

現役の時、偉大な選手であっても、必ずしも名監督になれるわけではない、という、プロ野球をはじめ、広くスポーツ界で言われる言葉です。

この言葉を聞いて、私たち結婚相談所のカウンセラーも、よくよく考えなければいけないと…。

 

結婚相談所のカウンセラーのメインの仕事は「恋愛相談」です。

 

ところが、この「恋愛相談」というのは、やろうと思えば誰にでもできることです。

 

それなりの恋愛経験があれば、場合によっては、恋愛経験なんかなくても、恋愛に「一家言」持ってさえいればできるものです。

 

「私って、恋愛経験が豊富で、よく友達から恋愛相談を受けるタイプなんです」と言われる方がいます。
実際に相談し易い雰囲気を持っているのかもしれませんし、相談して、悩みが解決され、恋愛が上手くいくこともあるのだと思います。

 

であれば…、そういった「無料」で恋愛相談をする人と、結婚相談所のように、ある意味「有料」で恋愛相談をするカウンセラーとは、いったい何が違うのでしょうか?

 

その違いは、結婚相談所のカウンセラーは「自分の考えは持たない」ということだと、少なくとも私はそう思っています。

 

「恋愛」というのは、悩みも、状況も、人それぞれ、全く違います。

一方的な「恋愛とは」という概念だけで、解決できるようなことは何一つありません。

 

どれだけ、その相談者の、悩みの本質、置かれている真の状況を汲み取ることができるか、どれだけ、その相談者が、理解できる、納得できる選択肢を示すことができるか、それがプロの恋愛カウンセラーなのだと、そう思います。

 

名選手が、名監督になれないのは、現役時代に自分ができたことは、今の選手も「同じようにできるはず」という前提でいるから、というのが、一つの要因と言われます…

 

恋愛相談も同じで、できる人にとっては「そんな簡単なこと」と、思うようなことであっても「そんなに簡単にできないから」、皆、悩みを持ち、相談に来られている。

 

そのことを、常に心に留めて、相談を受けなければいけないと思っています。