婚活ノート。イー・マリッジ代表 山領有紀子のブログ

駐妻に求められるもの

 

もう、20年近く前のことですが、私が、夫の赴任に伴って、初めて暮らした海外は、インドネシアのジャカルタでした。

 

アジア通貨危機の数年後で、ジャカルタの治安も、まだ完全には回復していない頃のことで…。
当時、夫の会社からは、なんだかんだ、生活について、かなり厳しく指導されたことを覚えています。

 

どこどこの地区には行ってはいけないとか…
メイドさんや、家庭車の運転手さんとのトラブル回避方法とか…

(実際には、赴任中に危険なことやトラブルはありませんでしたが…)

 

 

私が、住んでいたのは、ジャカルタの南に位置するポンドックインダという地域で、日本人学校にも比較的近く、当時、多くの駐在員の方が住んでいました。

 

マンションのすぐ隣には、ゴルフコースがあって、部屋の窓から、ティーショットを打つゴルファーの姿が見えるのが印象的でした。

 

多少の生活の制約はありましたが、私自身としては、初めての海外生活に刺激を感じ、かなり楽しく暮らすことができました。

 

 

ですが、日本人の駐在員の奥さんの中には、海外生活に馴染めないという方も、実際にはいらっしゃったと思います。

 

皆さん、それぞれ要因があったとは思いますが、私が最も強く感じた日本との違いは、「夫と一緒にいる時間が少なくなった」ということでした。

 

平日は接待で、まず一緒に夜ご飯を食べることはありませんでしたし、土日のどちらかは、ゴルフに行っていました。

 

私は、理解があった(?)ので、「まあいいか」という感じだったのですが…

駐在員の奥さんの中には、どうしても、それが、「さびしい」と感じてしまう方も、いらっしゃったのだと思います。

 

接待の多さは、会社や職種に拠っても違うと思いますし、ゴルフの頻度は、当時の東南アジアの「地域性」もあったと思いますので、全ての海外駐在員に当てはまることではないと思いますが…

 

ただ、その後の、シンガポール、インドの経験から、接待が少なくなっても、ゴルフがあまりできない国でも、総じて海外駐在員の方たちは、仕事が大変で、日本に比べて「一緒にいられる時間が少ない」と思います。

 

 

イー・マリッジで活動されている海外駐在の男性会員様で、お相手への希望に「海外で生活をすることに抵抗が無い方」といった条件を挙げられる人がとても多いです。

 

その「抵抗が無い」というのは、語学ができるとか、海外経験が豊富といったことよりも、むしろ、「一人でも楽しくやれる」と言った意味合いが、多分に含まれています。

 

 

結婚して一緒に海外で暮らすことになれば、男性の皆さんは、当然のことながら、できる限りのサポートをされるつもりではいらっしゃいますが、それでも、日本で生活するよりも「一緒にいられる時間が少なくなるかもしれない…」と想定されていらっしゃいます。

 

ですので、たとえ、そういった状況になったとしても「一人でも楽しくやれる」ことが、海外で幸せな結婚生活を送るためには大切なことなのだと思います。